【ビリギャル】偏差値40台の高校から1年の勉強で早稲田大学に現役合格した話
この記事では、私の受験生時代の経験について語りたいと思います。
私は、神奈川県のとある偏差値40台の私立高校で下の方の成績から、
1年ちょっとの勉強で早稲田文学部に現役合格しました。
状況的には、早稲田版ビリギャルって感じでしょうか。
私はこのような経験から、低い成績から頑張って逆転しようとする受験生の力になりたいと考えるようになりました。
なので自分の体験を記事にまとめて、少しでも自分と同じ境遇の受験生の励みになってほしいと願います。
受験勉強開始時の状況
私が受験勉強を始めたのは、高校2年生の12月でした。
まず家でセンター試験の過去問を解いたのですが、その成績は以下のような感じでした。
(昔のことなのでだいぶアバウトですが、英語の点数だけははっきり覚えてます)
・英語:34点(リーディングのみ)
・国語:10点くらい(現代文・古文合わせて)
・日本史:10点くらい
これを解いたときは高いのか低いのかよくわかりませんが、
後から振り返るとなかなかいかつい点数だなと感じます。
ここから、少しずつ頑張って勉強していきます。
初期の勉強内容
勉強と言っても何から始めていいかわからなかったので、以下の本を参考にしました。
この本で、
「単語は見て覚える」「書いて覚えるのは非効率」というような勉強法が紹介されていたので、
まずはそれで英単語を覚えることから始めました。
使用していた単語帳は、ターゲット1900です。
これを覚えることを最優先で勉強して、
学校や塾の授業も内容を理解しながらついていく感じでやってましたね。
授業に関しては、復習をしっかりやって、
次の授業までに前の授業の内容を丸暗記しておく感じにしてました。
先生に当てられた時に、先生もビックリするくらい正確に前の授業の内容を答えたりしてましたね。
高3・1学期の勉強内容
高3の4月時点では、
高2のうちに英単語を全て覚えきり、日本史や国語もそこそこに勉強している状態でした。
あと、なんとなくこの辺の時期に「早稲田とか慶應とかかっけえなあ」と思い始めてました。
このあたりから、英文法の勉強を始めましたね。
使っていた参考書は以下の2つです。
Evergreenは総合解説書みたいな感じで、
問題集とは違い、解説がびっしり書いてある感じの本です。
Vintageは、受験で必要な英文法の各項目ごとに一問ずつ難問が掲載されている問題集です。
なので、これを全部理解して解ければ、受験英語の文法はバッチリというやつです。
私はまず、Evergreenで一つの単元を勉強して理解し、
その後にVintageを解くという方法をとっていました。
Evergreenの勉強法は、「セルフ授業」です。
Evergreenの説明をそのまま人に説明できるように、1人で壁に向かって授業を行います。
例えば時制を勉強したいときは、
Evergreenの時制の単元を見て、
その内容を頭で理解しながら、1人で授業します。
これで何も見ずに説明ができるようになったら、そのままVintageの時制を解く、
というような感じです。
この要領で、Vintageの文法・語法をクリアし、
そのままその部分だけ5周しました。
これで文法・語法はバッチリです。
また、同時期に英熟語の勉強も始めました。
使っていた熟語帳は、ターゲット1000です。
ただ、私は英熟語がどうにも覚えられず、
結局本番も不完全な状態でした。
それでもセンター英語9割、早稲田2次試験も自己採点で8割超えてたので、
熟語は絶対に覚えてなきゃいけないわけではないっぽいです。
しかし、やるに越したことはないと思うので、
この記事を読んだ方はしっかりやってくださいね!
また、国語に関しては全然ダメダメでしたが、助動詞の用法を覚えていました。
日本史に関しては、ひたすら塾の授業についていく感じでしたね…
こんな感じで勉強して、夏休み終了時点のセンター過去問の得点は以下のような感じだったかと思います。
・英語リーディング:120点くらい
・英語リスニング:30点くらい
・国語:100点前後(現代文・古文のみ)
・日本史:70点前後
まだまだ早稲田とかは無理な点数ですが、
MARCHの下の方ならそろそろ射程圏内かなーくらいの点数でしょうか。
高3・2学期の勉強内容
夏休みが終わると、本格的に赤本の勉強を始めました。
この時期の第一志望は早稲田の文化構想学部だったので、
まずはその赤本を解きましたが、ボロボロでした。
自己採点で、3割弱って感じでしたね。
そこから、以下のような順番で赤本を解き進めていきました。
①センター試験の赤本
②中央:経済学部
③明治:経営学部
④立教:理学部
⑤上智:国際関係法学部
⑥早稲田:教育学部
⑦早稲田:文学部・文化構想学部
ざっくりこんな感じのフェーズに分けられますね。
まずはセンターの赤本をたくさん解きました。
ここでセンターの形式に慣れて、一気に英語の点数を8割とれるようになりました。
そこから中央の経済を解き始め、しばらくMARCHを固めていく時期に入ります。
そして12月くらいに入り、恐る恐る上智を攻め始め、
7割台に乗るようになったら早稲田や慶應を攻め始めました。
高3・3学期の勉強内容
年末のRIZINを見ながら年を越し、いよいよ1月に入りました。
余談ですが、1月の2日に初めて早稲田大学を見に行きましたね。
オープンキャンパスとかも行く時間なかったので、
この時期になって初めて行ってみることにしました。
正月なので誰もいませんでしたが、その分のびのび見ることができました。
大隈重信像の下でお祈りをささげている人もいました。彼も私と同じ受験生だったのでしょうか。
この頃はセンター試験では全科目8~9割くらいは安定してとれるようになっていました。
こうなるとMARCHの下の方ならセンター利用でほぼ確実に獲れるので、
安心感が出てきましたね。
でも、早稲田の赤本の点数がまだまだな感じでした。
大体、受験で合格するのに必要な英語の点数が7割と言われているのですが、
私はまだ5~6割くらいな感じでしたね。
あと、日本史も早稲田の問題になると全然ダメな感じでした。
早慶の社会は細かい知識や年号が必要になるので、
センターの点数なんかまったく無意味でしたね。
しかしそこからひたすら赤本を解いては復習を繰り返し、
やっと早慶の赤本で7、8割台に乗ったのは受験直前の2月でした。
この記事では色々端折っていますが、この時期には国語も8~9割とれるようになってましたね。
センター試験
1月の後半に、センター試験を受けました。
国公立の人にとってはとても重要な試験になりますが、
私立の人にとってはあんま関係ない感じの試験になります。
でも一応高得点を取ると二次試験を受けずともMARCHに行けたりするので、
しっかり対策していくほうが良いんじゃないかと思います。
私の点数は以下のような感じでした。
・英語リーディング:182点
・英語リスニング:34点
・国語:160点くらい
・日本史:98点
リスニングがなかなかひどい点数でした。
でも、この点数で中央の経済はセンター利用で獲れました。
二次試験
いよいよ本番、私立の二次試験が始まりました。
私が受けた大学と結果は、以下のような感じです。
①日本大学:経済学部→合格(特待生)
②明治大学:経営学部→不合格
③上智大学:国際関係法学部→補欠合格
④青山学院大学:フランス文学部→合格
⑤早稲田大学:
文化構想学部→不合格
文学部→合格
教育学部→合格
商学部→不合格
社会科学部→不合格
⑥首都大学東京:法学部→合格
⑦中央大学:経済学部→合格(センター利用)
この中から、印象的だった受験について語っていきます。
日本大学:経済学部
このあたりは正直、実力的に落ちる心配はあまりないかなと思っていました。
でも、その後の早稲田や上智の受験の練習という意味も兼ねて、
ちゃんと真面目に受けました。
まず、前日はしっかり10時に寝て、
朝食も食べて、
1時間ほど前に会場に着いて、
休憩時間は単語帳や日本史のテキストを広げて勉強しました。
この時ビックリしたのが、
休憩時間中に勉強している人は殆どおらず、
皆スマホでモンストをやっていたことです(笑)
それを見て、「これは圧勝だな」と確信しました。
結局受験は大勝ちしたらしく、後で特待生として招待の封筒が家に届きました。
上智大学:国際関係法学部
上智は結果的に補欠合格となりましたが、
実はこの日は緊張で全く寝れず、
意識がありながら目をつむった状態で朝になってしまいました。
しかも行きの電車でも座れず、最悪のコンディションで受験に臨むことになりました。
まさに絶望です。
試験中も、いつもより頭が重く、調子の悪さを感じていました。
しかし、結果は補欠合格。
最悪のコンディションでも投げ出さず最後まで頑張ったら、
結果が出ることもあるんだと思いました。
明治大学:経営学部
これは落ちてしまったのでよく覚えています。
早稲田や上智を志望していたので、明治の経営で思うように点数が取れなかったときに
かなり危機感を持ったのを覚えています。
やはり赤本と本番は全く違います。
当時は「明治に落ちた…」と絶望していましたが、
よくよく考えると当時同じように明治の経営に落ちて、
早稲田に合格した友達は何人もいます。
別にMARCHに一個落ちたからって早稲田に行けないわけじゃありません。
諦めずに最後まで頑張ることが大事です。
早稲田大学:文学部
いよいよ本命、早稲田になります。
この頃は、第一志望は文学部になっていました。
最終的に、ここに進学することになります。
しかし正直、文学部の受験はあまり手ごたえはなく、
「失敗したな…」と思いながら帰りました。
しかし、後日自己採点をしてみると、
全科目8割を超えていました( ゚Д゚)
英語に関しては9割でしたね。
これを見て、文学部の合格を確信しました。
いやー…長かった
おまけ 首都大学東京:法学部
首都大学東京は、センター試験で英国社だけでも二次を受験できると聞いたので、
最後のおまけで受けてみることにしました。
受験する頃には早稲田に受かっていることはわかっていたので、
何の対策もせず受けに行きました。
私立と違い記述問題ばかりで面食らったのを覚えています。
でも一応ここも合格しました。
合格後の周囲の反応など
受験勉強を始めた当初は、早稲田に行きたいと言ってもあまり本気で応援してくれる人はいませんでした。
親ですら、半信半疑だったのではないかと思っています。
当時の担任の先生には、三者面談で「無理だと思うから志望を下げなさい」ということを言われ、
学校の日本史の先生からは、なぜか塾の日本史の先生を馬鹿にされたりもしていました。
また、大して仲良くもない友達からなぜか「絶対無理だよ」と真剣な顔で言われたのを覚えています。
しかし、受験に近づくにつれて私の成績が急上昇していき、
受験する頃には全然早稲田に受かってもおかしくないくらいの成績になり、
周りからも徐々に応援してもらえるようになっていきました。
日本史の先生だけは合格まで私のことをこき下ろしていましたが…
私の高校は偏差値40台の自称進学校なので、早稲田に合格する人は毎年1人か2人くらいしかいません。
なので私が合格したらすぐに貼り紙が出され、学校中に知れ渡ることとなりました。
担任の先生はいつの間にか私の味方になっていて祝福してくれました。
「絶対無理」と言っていた友達は、たぶんそんなことを言ったのを忘れていました(笑)
日本史の先生は「おめでとう」と一言だけ言って去っていきました。
※ちなみに日本史の先生だけは今でも許していません。
まとめ
今回は、私の受験生時代の経験についてまとめてみました。
私立文系に関して言えば、逆転合格は可能だと私は思っています。
この記事を見て、少しでも多くの受験生の励みになればいいなと思っています。